雪の降る、晴天の花園


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魔法少女イルア 1章  それはあまりにも突然で……(4)

「わぁ~、これ可愛いね」
桜が舞う商店街。太陽が真上から傾き、気温も頂点を過ぎた時間。
3人の少女は、小物店の中にいた。
ここの小物店は、可愛いものがいっぱいあることが学校でも有名で、よく話題にも上がっていた。
アイルも1度来てみたかった。今日ここに来れたことを二人の友人に感謝した。
「アイルぅ! これいいんじゃない?」
ツインテールが大きく跳ねる様子は、小動物の尻尾のようだ。
楽しくて仕方がないと、全身が表している。
「うん! すッごく可愛い!」
それは、赤い宝石のようなものがブレスレットに付けられていて、まるで本物のアクセサリーのようだった。
「じゃあ、私これ買ってこよう」

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# by yuki_ten | 2008-04-29 14:00 | 魔法少女イルア

魔法少女イルア 1章  それはあまりにも突然で……(3)

あれ?
おかしいな。
体が動かない。

そういえば、私はアレと戦って大きな怪我をしたのだ。
それこそ、死にも至るような。

だけど、私の体には痛みがない。
酷い怪我のわりに、意識もはっきりしている。

本当に私は怪我をしたのか?
そんな疑問が私の頭をよぎる。
でも、体が動かないし、目の前には私が流したであろう、大量の血が広がっていた。

しかし、こんなに血が出ていて、何故私は生きているのだろう?
一目見て、これは致死量だと誰でも分かる。
それなのに、こうやって生きているし、尚且つ意識もはっきりしている。

何が起こったのだろう?

いや、今はそれよりも、この状況をどうにかしなければいけない。
こんな体じゃ、流石に戦闘は出来ない。
見つかったらまずい。
見つかったら、確実に私は殺される。

それが分かっていても、私は自分の力じゃ指を動かすのがやっとだ。
絶体絶命というやつかもしれない。


「やっぱり、死ぬのは怖いですコン……」


あれ程、死ぬ覚悟をしていても、そのときになってみるとやはり、どうしようもなく恐い。

誰か……。
誰か私を……。

誰か私を助けて……!


「大丈夫? 狐さん」


ああ……。

私はまだ……。

目を開けると、10歳くらいの少女が心配そうに見つめていた。

「すごい血……。すぐに病院に運んであげるからね」

見慣れない機械で、慌てて何かを打ち込む少女。
少女の後ろから、同じような年頃の、二人の少女が駆け寄ってきていた。
その光景をどこか遠くに感じながら、私は目を閉じた。

私はまだ、生きていられる。

少女達の声を聞きながら、私は意識を手放した。
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# by yuki_ten | 2008-04-13 01:17 | 魔法少女イルア
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